決まったら考えるよ。

思いついたことそのまま書く。髭剃り、読書、仕事、考えたこと、調べたことを備忘録代わりに。慶應通信で大学生もやっています。

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

Testosterone(2016)

雑なあらすじ

  • まずは筋トレしよう。
  • 仕事に悩んだら、筋トレしよう。
  • 筋肉は裏切らない、筋トレしよう。


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雑な感想

筋肉クエス

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 私は空手部出身である。実は二段を所持している。とはいえ極真空手のようなフルコンタクト系ではなくいわゆる伝統空手の出身なので、街で怖そうな人に絡まれたら全力で土下座するタイプ。話が大幅に逸れたが、筋トレにアレルギーがあるタイプではないということを主張したかっただけ。で、筋トレにアレルギーはないが、僕は筋トレが大嫌いだ。だって辛いし。筋肉付かないし。空手やってた時は筋トレすると体が重くなった気がしていつものスピードが出なかった気がするし。「じゃあなんでこんな本読んだんだよ!」なんて聞こえてきそうだが、そう。絶対に僕一人だったら書店でこの本は手に取らない。いや、手に取るけど「フッ」って鼻で笑って元の位置に戻すと思う。というか実際に書店でそういった行動をした。それでもこの本を読むことになったのは、少し前まで会社で預かっていた部下の影響だ。

筋肉の神々

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 その部下の名前はT君。出身は陸上部で、大学も陸上の繋がりで入ったらしい。「てめー脳味噌まで筋肉じゃねぇのか!」なんて飲み会で言われようものなら上半身裸になって自分の筋肉を見せつけ、筋肉の素晴しさを語ってくれるナイスガイだ。でも彼を預かっている間は本当に苦労した。彼は漢字がとても苦手だったし、文章を読むのも苦手だったから。で、そんな彼の苦手なものを少しでも克服させようと、日経新聞のコラムや社説を音読させたり、1か月に1冊本を読んでもらいその感想文を作って発表してもらったり。そんな活動を続けて3ヶ月ほど経った頃だろうか。毎月1冊を私から彼に提供していたのだが、ふと「何か読みたい本とかない?」なんて軽い気持ちで聞いてみたら、少し間を置いて彼が挙げたのはこの本だった。

そして筋肉へ…

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 書店で見かけていたので、表紙は見たことがある。そして本の内容はわからずともその表紙からある程度想像は付いた。(そう考えると素晴らしいタイトルだ)そもそも、私がこの読書習慣を通じてT君に与えたいスキルは、「日本語処理能力」だ。そしてその日本語処理能力をもって、これから彼がビジネスという忖度の嵐の戦場で使うような「ビジネススキル」のようなものを少しでも得てくれたら、と考えている。だから「リーダーとは何なのか」とか、「フィードバック入門」とかそんな本を中心にチョイスしていたのだが、まさか筋肉とは。しかし興味がある本ならばそもそものモチベーションが高い状態で読めるはず。つまり日本語処理能力は著しく向上するはずだ。だがだがしかし!これは忖度の嵐の戦場で戦う武器となる知識は得られるのか?!彼の脳味噌がさらに硬化(筋肉的な意味で)するだけではないのか?!色々考えたけど面倒くさくなったから「筋肉wwwwwおkwwwwwwよろしくwwwwww」と、返しておいた。余りの笑い方にオフィスの人間みんなこっち見てた。

筋肉の花嫁

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 彼がこの本を読んで書いてきたレポートは素晴らしかった。筋トレの素晴しさ、食事の大切さ、仕事に行き詰まったときの考え方(筋トレの)、家の選び方(ジムが近いと筋トレが捗る)、PDCAサイクルの大切さ(筋トレは筋肉のフィードバック)、そして、筋トレの素晴しさ。おそらく600文字程度の文章量だったと記憶しているが、「筋トレ」という言葉が20回は出てきていたと思う。3文字×20回で60文字、つまり筋トレ占有率は10%以上。そんなことを考えながら彼の顔を見たとき、彼の顔はこう語っていた「筋トレ!サイコー!」

筋肉の大地

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 私はもうT君に向かって言葉を発していた。「その筋肉本を貸して下さい!」そしてその本をもって家に帰り、貪るように読んだ。多分1時間くらいで読み終わった。あわよくば筋トレが好きになれるかもしれない、T君にもっと寄り添って仕事の指導が出来るかもしれない。そんな期待は粉々に打ち砕かれたが。

まとめ

 しかしながら、細部にわたるまで非常にロジカルな組み立て方。最後の着地点が必ず筋トレになるのでそこがネタっぽく見えてしまうが、PDCAサイクルの考え方、終わらない仕事でも少しずつ積み重ねていくというやり方、大切さ。そんな仕事の基本は押さえられているという印象。筋トレしてみようかな、でも辛そうだな、なんて考えている方であれば、「ま、とりあえずやってみましょか」というプラスのモチベーションにもなるかもしれません。責任は持てませんがw

超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由

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