嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見一郎 古賀史健 著
- 読みやすい対話方式でアドラー心理学を語る
- 人生は刹那の連続だ。「いま、ここ」にスポットライトを
- 自己受容し、他者を信頼し、他者に貢献することで共同体感覚を得て、幸せになる考え方
今更ながら読了。哲人と青年の掛け合いで非常に読みやすい。しかしながら、序盤〜中盤にかけては青年が激昂する場面がやけに目につく。こんな奴おらんやろ…なんて苦々しく読んでいると最終盤にかけて急転直下アドラー心理学の虜に。話の展開上こうなるのはわかっていたけど、ややハードランディングな印象。でも、本の最後の余白、余韻が素敵だったので許す。
アドラー心理学に関してはまだ僕が理解しきれていない(というか理解できる日は来ないかもしれない)のでうまく文章に出来ないけれど、ひとつの考え方として自分の何処かにストックしておくと心の拠り所になりそう。
アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)
文中でも触れたんですが、本の最後のページの空白って、なんか良いよね。文章はそこで終わっているのに、まだ見えない何かがそこには続いてて、空白を読むような、とらえどころの無い、処理の難しい恍惚感のような。
いつか自分が何か本を書くようなことがあれば、最後のページは1行だけ。あとは空白、そんな風にしたいなー。