海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密
ピーター・T・リーソン 著
山形 浩生 訳
雑なあらすじ
- 海賊も経済学に則って動いている
- あんなに残虐な奴らでも考えることは合理的
- ワン○ースを当てはめて読んでもそこまでヒットしない
雑な感想
「経済学にちょっとだけ興味が出てきたけど、難しい本は読みたくない。しかも、体系的に学びたいとかじゃなくて、ちょっとカジってみたいんだ。簡単な題材で」という層にマッチするような印象。いわゆるみんながもっている海賊像を対象に経済学を当てはめていくので、その「みんながもっている海賊像」のズレが「??」を生んだりすることも。というか、「みんながもっている海賊像」がワ○ピースになりつつあるこの現代、ちょっとズレが目立つ。フック船長程度のイメージなら良いかとは思う。あ、ジャックスパローはダメよ。
しかし…経済学に触れた程度の人間が言うセリフじゃないかもしれないけど、後付けの学問っていう認識からなかなか抜け出ることができない。どうしても、何かが起きてから、後発的にその事象を分析して理由付けする。ということがメインモチベーションの学問に見えるんだよ。将来予測には使えない理由として、「人は合理的に動くという前提が崩れた」とか、「行動経済学の概念からは…」とか。その点、物理とか化学は現実に即して動くから好き。…とはいえ、「摩擦は無いものとする。」とか色々と問題のあるワードは飛び交うけれど。
サラッっと読めて、暇つぶしとしては素敵でした。まる。
- 作者: ピーター・T・リーソン,山形浩生
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2011/03/22
- メディア: 単行本
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*1:本に関係のある画像ではない