決まったら考えるよ。

思いついたことそのまま書く。髭剃り、読書、仕事、考えたこと、調べたことを備忘録代わりに。慶應通信で大学生もやっています。

考えるようになったきっかけ

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はじめに

 「経営企画」なんていうけったいな名前の部署に来る前、僕は某パチンコ店のてんちょーとして働いていた。そこでの暮らしは、自分が意思決定者で、たくさんの部下がいて、てんちょー同士の横のつながりがあって、遊技台のメーカーからはビジネスの相手であるが故にてんちょーてんちょーと大事にされ、「うはwwwwオレ超えらいwwwwww超たのしーwwwww」という毎日だった。そしてそこでの毎日は基本的に遊技台の知識(というか演出程度のもの)を新しく得るだけで、現場を駆けずり回って手に入れた「KKD(勘と経験と度胸)」を基本としたマネジメントなので、ビジネスマンらしい立ち居振る舞いなんてやろうとも思わないし、必要ともされていなかった。おそらくこれから書く「あれ」に気付かない限りは今もてんちょーを楽しくやっていたと思う。

「あれ」に気付いた瞬間

 転機と呼ぶのであれば、この「あれ」に気付いた瞬間だと思う。仕事をする上で、というよりも生きる上で素養として保持しておくべきこの「あれ」は、とあるスキルの存在だった。『会計』と呼ばれる行為と、それを行う為のスキル。

「会計」とは

最も素朴には金銭の収支を記録すること。その目的は財産の保全管理である。この意味の会計は個人の家計に始ってあらゆる経済活動について認められるが,普通会計というときそれは単なる金銭記録ではなく簿記会計を意味し,複式簿記の勘定機構を通じて取引を記録,分類,計算して報告する一連の手続をいう。会計の最も進んだ形態は企業会計で,企業を取巻く外部利害者集団への報告を中心とする財務会計と,内部経営管理者への報告を主とする管理会計に分れる。


会計-accounting『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』

相変わらず非常にかたっ苦しいが、大事なのは「会計の最も進んだ形態は企業会計で、企業を取り巻く外部利害者集団への報告を中心とする財務会計と、内部経営管理者への報告を主とする管理会計に分かれる」という文章にある「報告」という部分。仕事において、というかストアマネジメントにおいてこの知識がないと自分が活動した結果であるPLやBSの数値を正しく報告出来ない。それはつまり「報告する為の言葉を知らないから、話ができないし、その評価もしてもらえない」ということに繋がる。

それは言葉

 前述の通り、そして掲題の通りこれはもはや「言葉」である。それも経営層と話をする為の。サラリーマンが給与を上げようと思ったら、会社にその給与を上げてもらうしかない。そしてその給与を上げてもらうには、その給与に見合う仕事をしていると認めてもらわねばならない。そしてその認めてもらうには、自分のことを正しく伝えて、理解してもらわねばならない。そしてその伝えるという行為には「共通言語」が必要だ。それが、「あれ」である。


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あれに気付いた理由

 たいしたことはない、当時の経営陣による「簿記3級取得の奨励」という通達だった。なんでそんな資格なんか取らすねん、こっちゃあ毎日現場で忙しいのに学校ごっこかよ、なんて思ったものの、給料は欲しいし、評価してもらえるならやってやろうじゃないかと思って勉強してみた結果だった。今まで見えていたPLと呼んでいた数字の塊があらゆるストアマネジメントの結果を表す「損益計算書」になり、BSと呼んでいた訳のわからない数字のバランスをとっているだけの表が「貸借対照表」になった。

そして訪れた転機

 とある人(当時の会社の偉い人)とお酒を飲む機会をもらった際に、簿記を取ったこと、そこで感じたことに「面白さ」があったことを伝えたことによって、異動の辞令を貰ったことが、その転機となった。そこから僕の仕事はビーン・カウンターのようなものから、戦略策定の際に便利な小道具として使ってもらえたりすることで、ぱちんこしか出来なかった「てんちょー」から「店長」になれた。

終わりに

 「転機」と言われて「行動」と「気付き」のどちらを優先として書くべきか非常に迷ったけれど、結局気付いてから行動をすることになるという普通の順番から考えて「気付き」に関して書いてみた。これからまた、この仕事を続けていくうちにまた何かに気付いて、何等かの転機に触れてみたいなー、なんて思ったGWの最終日。

#わたしの転機

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