経営企画で求められる4つのスキル
はじめに
以前、こんな記事を書いた。これは知識に関するもの。今回はスキルに関するもの。
知識とスキルの違い
知識とは、知り得た内容であり蓄積された物を指す。それに対してスキルは、
ということで、教養や訓練を通じて獲得する能力。この教養に相当するのが知識で、知識を動的に運用することで獲得する能力をスキルという、ということ。んで、このスキルというものに関して言えばアカデミックなスキルと、テクニカルなスキルに分類出来るような気がするというのが個人的な見解。
例えばアカデミックなスキルというのは論理的思考能力だとか、プレゼン能力だとかそういったもので、テクニカルなスキルというのはPCが使える*1だとか、誰かの「道具」として役に立つことが出来るスキル。今回はこのスキル2つのうち、テクニカルなスキルの方に照準を当てて書こうと思う。「経営企画部」とか「経営企画部 異動」とかそんな検索単語でここに行き着く人にとってはおそらくとっかかりになるようなわかりやすいものが求められていると思うので。
推奨されるスキル
Excelスキル
これが物議を醸す話題なのは承知しているが、最低限押さえておいた方が良い。大抵の会社では表計算ソフトはExcelで、場合によっては文書作成ソフトも兼ねていたりするから。で、経営企画としては各部署それぞれが保有している海千山千のフォーマットに格納されている数値を取りまとめてひとつの資料に集約、サマライズするという仕事が出来ると非常に重宝がられると思う。個人的な所感としていくつかの数式やテクニックを上げておくと…
- sum,sumif,sumifsといった集計、条件付き集計関数
- vlookup,hlookup,index,match,indirectといった検索型関数
- ピボットテーブルの作成、集計操作
- correl関数や、回帰分析機能の利用
このあたり。全部出来て、これを突き詰めていくとビーン・カウンターになり得るのでのめり込み注意。
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Wordスキル
Microsoft Wordは使えるととても便利なソフトだと思う。世の中に否定的な人はたくさんいるけど。Excelは所詮印刷用ではないので、「改ページプレビューで見てたら完璧な体裁なのに、印字したらズレとるやんけー!しかも修正するのクソめんどくせええええ!!!」なんてことはよくあるが、Wordはまずない。たまにあるけど。あとは、「契約書」とかそれに付随する文書なんかはExcelで作られていることはまずないので、Wordの基本的な機能を知っていないと弁護士先生とやりとりするときとか、先方の法務部担当社員から鼻で笑われるというとても屈辱的なケースも存在する。(というか僕はいくつかそういった屈辱を喰らったから覚えることにしたw)これもまたいくつか挙げておくと…
- 校閲機能を使って変更箇所を明示して、文書を整える方法
- 段落や箇条書き機能に代表される、書式を整える方法
- ヘッダやフッターを使って、日付やページ数などを適切に入れる方法
- 差し込み印刷機能を使って各種文書を作って流用する方法
といったあたり。ググればすぐに出てくるものたちばかりだけど、僕が某店舗のてんちょーとして働いている間は「なにひとつ使わなかった( ・´ー・`)どや」ので異動になってバカにされてから覚えた。覚えた後はきれいな文書を出力すると脳内麻薬が出て来る変態になりました。
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社内雑用スキル
雑用を推奨している訳ではない。が、雑用が出来るととても役に立つ。経営企画機能を持っている部署は大抵意思決定者直下組織に存在するので、「あーしたいこーしたい」というありがたーい命令は山ほど出て来るので必死で対応することになるのだが、経営企画機能を持っているような大きい会社であれば社内調整業務が山ほど付随してくる。だからこそ、経営企画部に所属する上司の雑用を受け持ってあげるだけで上司の可動範囲が広がることになり、チームとしての経営企画機能は高まることになる、という立て付け*2ちなみに、ただ単に「何故それが必要なのか」ということすら明示せずに振られる雑用に関しては全部リフレクかマホカンタしましょう。雑用という言葉で片付けているので気づきにくいですが、それをやらねばならぬ利用が必ずそこにあるはずなので、説明できない上司からの雑用は受けてもタメにはなりませぬ( ゚д゚ )クワッ!!
読書スキル
本を読むのにスキルもクソもあるんかいな、と言われそうだが、本の読み方は色々ある。ここで伝えておきたいのは「適当に読んでなんとなーく全体像を早めに掴んでおいて、その後各項目で『興味のあるとこだけ』掘り下げる」というもの。せっかく買った本なんだから全部読めよ!というの理想の話。日々仕事で追われて、疲れて帰ってきた中で全部精読なんて無理無理無理無理カタツムリ。目次だけ眺めて、興味が沸く場所に印を付けておきましょう。で、印が付けたところに関してはサラッと読みましょう。わからん単語は後回し。とにかく1回読み通す。で、その後ひっかかるなぁ、とかもっと知りたいなぁ、なんて思ったら再度その部分を読み通す。で、読み通した結果でもっかい目次を見て、さらにひっかかったところを…という手法。これをやると「そもそも自分が何故その本を手に取ったのか」ということと素直に向き合うことが出来るし、『オレの代わりに読んでおいて』なんて案件に関しても自分なりの色を加えてしっかりと相手にフィードバック出来るから。全部読まなくてもいーんだよ。
終わりに
結局これらは僕が感じたせまーい世界の経営企画部の、せまーい個人の了見です。でも何か役に立つかもしれないし、役に立たないかもしれない。ネットに存在する文書なんてその程度で良いのです。ではまた。