決まったら考えるよ。

思いついたことそのまま書く。髭剃り、読書、仕事、考えたこと、調べたことを備忘録代わりに。慶應通信で大学生もやっています。

長女の労働契約書②

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先日、長女と次女に一か月分の賃金を支払った。

www.siuso.online

 長女(次女)に支払う賃金は、Excelで作った「内容」「単価」「回数」という3要素から成り立つ簡単な表でカウントして、月末に算出されたもの、という成り立ちである。基本的には前述三要素ですべてカバーは出来ているのだが、世の中に出ると「お金勘定」と「契約」が溢れるのだがその教育はなかなか義務教育では成されないので、教え込むことを目的として契約書を作成して、慣れてもらうことにする。(というか後付で意味を見出した。やりたいだけ)


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甲と乙

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契約書で最初の行に存在しながらも、知らなければ「なんじゃそれwwwww」となるのがコレだろう。あなたと私でえーやんけ!とか思うこともある。とはいえ、世の中の仕組みにケチをつけることを目的とした記事ではなく、世の中の仕組みを叩き込むことを目的として契約書を作る訳なので、ここは世の中の仕組みに則っておく。その上で設定すると…

呼び方 定義対象
長女(次女)

となる。一般的な考え方として、「金を支払う方=甲」ということで。「オレのが偉い=甲」という気持ちは持っていない訳じゃないけれど、甲乙決定要因とはしておりません。本当です。どこぞの大企業様とは違います(ゲス顔

前文

契約書によくある前文。言葉の定義がメインになっちゃうよね。

よんごうき(以下、「甲」という。)と、その長女/次女(以下、「乙」という。)の間にておいて、お小遣いの支払い等に関する契約(以下、「本契約」という。)を締結する。

第一条(目的)

まずは契約する目的を記載。

本契約は、甲と乙の間で合意したお小遣い等の支払いに関する事項を取り決めたものであり、甲と乙は本契約の内容を遵守し、その内容に疑義が発生した場合、もしくは意義があるときは誠意を持って双方話し合い、対応するものとする。

こんなところか。「誠意とは何か」それは私は知りません。


第二条(契約期間)

ここで契約期間を定めておくことにより、双方「契約の切り替え」というわかりやすい契約内容の交渉タイミングを得ることが出来るので、入れておく。搾取したいのであれば入れなければ良いと思います(ゲス顔)

本契約の存続期間は、本契約の締結日より、3ヶ月経過した月の末日までとする。尚、甲と乙、双方から本契約の存続に関して異議が無い場合、自動的に本契約は更新されるものとする。

…3ヶ月更新だと以外と面倒くさいかな…一年更新にしておこうかな…。


第三条(作業内容及びその単価)

これは前回までで決めてあったものを利用する。

お手伝い名 決定単価
お皿洗い 50円
ゴミ捨て 10円
洗濯物関連 100円
雑草を抜く 100円
家の床掃除 500円
靴を揃える 10円
おもちゃ片付け 30円
シンク洗い 30円


第四条(単価交渉権)

これは入れておいてやらないと一方的な搾取になってしまうので、しょうがない。そしてこの条文を盾にオレは単価交渉される日が来るのだろうか。なんだそれ、ゾクゾクすんな、返り討ちにしてぇw

甲と乙、それぞれが第三条に定義されているその単価に関して、経済的に見て不合理であると感じた場合、その根拠となるものを書面で示した上、協議して再決定するものとする。

根拠を書面、というのがポイント。感情論は受け付けません。何故不釣り合いなのかを論理的に示したまえ。論理的思考能力ってやつだよ。ぐへへ。


第五条(作業提案権)

仕事は教えてもらうもんじゃねぇ、見つけるもんだ!という根性論に発展することが多々ある現代社会。自分で作業を見つけてそれを仕事と言い張り、賃金を貰うというガメつさをある程度持ってもらう為にこの条文は入れておこう。

乙は、甲に対し、新たな作業内容を単価を提案し、第三条の項目に加え、あらたな作業内容とすることが出来る。但し、甲と乙の間でその作業内容や単価に関して合意に至らなかった場合は除く。

但し書き、といういやらしい契約文法も入れておく。勉強だよ勉強(ゲス顔


第六条(締め日及び支払日)

人間がこの概念を知るのはアルバイトをしてからだろう。僕は初めてのアルバイトがセブンイレブンだったので、「15日締めの翌月25日払い」だった。働き始めた当初はよく意味がわからなかったが、初の給料をもらって「あんなに働いたのにこんなに少ねぇwwww」と、身をもってしることになった。だから慣れさせておこう。

本契約に則って提供された労務は1日よりその末日までを計算期間とし、翌月2日までに算出されたお小遣いを現金にて支払うものとする。

2日までにしたのは手持ちに細かいお金が無くて支払えなかった時のリスクを最低限回避する為w ここに遅延損害金の概念を持ち込むかどうか5分くらい悩んだが、僕にしかリスクが発生しないので入れないことにしておく(ゲス顔


第七条(定めなき事項)

これはおまじないみたいなもんだけど、一応入れておく。

本契約に定められていない事項に関しては、甲と乙、双方で誠意をもって話し合い、決定するものとする。


最後に

あとはこれをwordで書き起こし、サインをさせて終了。決してストレス解消では無いです。勉強ですよ勉強(悪魔の顔

ITビジネスの契約実務

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契約書作成の実務と書式 -- 企業実務家視点の雛形とその解説

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