仕事が出来る、とは
仕事が出来る、とは一体どういうことなのだろうか。まだ社畜という檻に入って十数年、折返し地点に到達した訳でもないが、なんとなく管理職っぽい職位なので誰かに語れるように言語化しておく。
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面接から見る「仕事力」
面接を通じて測る仕事力としては、『コミュ力』がその一つとして挙げられている。そもそもコミュ力とはなんぞや、という話に関しては過去の記事でも一旦触れている。
上の記事を要約すると、
- ハキハキ喋るなどの印象付ける要素が「話し方」に存在する。
- 言葉のキャッチボールという人やり取りをする能力を見る。
- しっかり筋道を立てて話ができる、論理的思考能力を見る。
- 話の引き出しが多く、展開が面白い、というのは発想力や知識量。
- 空気が読める、行間が読める、というのは感受性や概念化能力
といったことあたりだということ。会社という社会で共同作業を行う以上、社会的なコミュニケーションが取れないと効率上がらんからね。でもこれだけでは本当にコミュニケーション能力だけであり、それがどのように仕事力に繋がるのかという点に関して不明。きっと世の中の「仕事ができる人」の持っているパーツの一つなのであろう。
日々の体験から考える「仕事力」
日々、店舗開発や経営企画部門の方のお話を伺うことが多いので、いわゆる「デキる人」と話をする機会がそれなりにある方だと思う。そうした方々の話から感じることは『繋げる力』に秀でている、ということ。ぜーんぜん関係無い分野の事案に対する解決法を応用して、今の悩みにぶつけて解決してみたり、知識と知恵、知恵と現実の繋げ方が非常に上手な方が多い。で、そういった方々がやはりとても大きな仕事を成し遂げているケースが多いと思われるので、これもまた「仕事力」であり、世の中のしごとが出来る人の持っているパーツのひとつにはなるのであろう。『リンク能』とでも名付けておくか。ちなみにこの繋げる対象が知恵や知識ではなく、「人」になると「コネ」と呼ばれる人脈になって、そのコネを作るにはコミュニケーション能力が必要で…という形でコミュニケーション能力至上主義を肯定することが出来たりもする。
新卒教育の際に気付いた「仕事力」
これは自分の新人教育の体験から感じた「仕事力」ではあるが、これは単純に処理能力である。「処理」という言葉がどういう状態からどういう状態へ遷移させることなのか、という定義に関しては「なんとかなった」という程度の軽い感じで書き進む。基本的に新人と呼ばれる彼らは「これをこうしたら、こうなる」というケーススタディが行き届いていないので、目の前に現れた事案を処理出来ずに困ってしまうことになる。だからOJTとかで無理矢理ケーススタディさせるのはある一定の効果がある。しかしOJTで体系的に学習することは非常に難しいので、根源的な問題に気付けず、上っ面だけなんとかしたつもりが結局なんとかなってなかったので「これだから新人は!」などという不快なワードが投げられたりする事案に行き当たる。で、ちょっと過去の体験とか学習に起因して根源的な問題に気付き、適切な処理が出来たりすると「こいつやるやんけ、使えるやんけ」という仕事の出来る新人評価が与えられることになる。この範囲が広がると、「あいつなんでもやれるなぁ」という仕事が出来る人の持っているひとつのパーツとなる。
記事に触れて感じた「仕事力」
そして最近話題になった上の記事。プロジェクトマネージャーという観点からではあるが、これもまた仕事の出来る人のもっているパーツのひとつだと思う。全体像を見渡して、「ゴールに行き着くためには何をすれば良いのか」ということを見出す能力。どんなにコミュニケーション能力が高くても、どんなにリンク能が高くても、どんなに処理能力が高くても、何を解決すればゴールに行き着くのかが見えなければ賽の河原。何を目的にしているのかがわからなければ、リンクもさせられず、アクセスエラー。そんな状態でコミュニケーション能力をフルに使ったって何を伝えるべきかがわからない状態だから何も伝わらない、と。よってこの能力は「段取り能力」とでも言うべきか。
いくつかの分野の、「仕事力」
普段感じていることや最近読んだ記事から総合的に考えてみると、「仕事が出来る」とは、
- コミュニケーション能力
- リンク能力
- 処理能力
- 段取り能力
といったこのあたりの能力のことを指すのかなぁ、というのが個人的な見解。僕?段取りを考えるのは好きだけどうまくいかないことが多いので、何かがかけている人なんだと思います。精進します。まる。
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