決まったら考えるよ。

思いついたことそのまま書く。髭剃り、読書、仕事、考えたこと、調べたことを備忘録代わりに。慶應通信で大学生もやっています。

キーボードコラムという需要のわからぬもの

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 僕はキーボードが好きだ。コンピュータは進化し続けているのに、大きく形が変わることなく入力デバイスとしてその座に居座り続け、スマートフォン全盛期の今なお「最高効率の入力デバイス」という座から退く気配が無いから。この図太さと能力の高さはぜひ個人的に仕事で手に入れたいと常日頃考えている。半分嘘だ。

 なぜ突然またキーボードネタでブログを書いてしまったかというと、先日のHHKB購入事件がその大きな要因ではあるのだが、ふと私用Let's noteのデスクトップを整理していたら妙なフォルダを見つけてしまったのである。そのフォルダの名前は…


「社内報KBコラム連載用」


そうだ。書いたわそんなん。なんか社内報でスペースが埋まらんから微妙にマニアックで知る人ぞ知る内容書いてちょっとアングラ系に振るのどうよとかいう訳のわからん総務部の依頼で書いたわ。オレ。実際にはお蔵入りして「これが便利だパソコンのショートカット」なんていう記事を連載していたので、本邦初公開である。



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第1回:キーボード配列のお話①

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 おはようございます。今日もキーボード、打ってますか?

 今日はそのキーボードの配列に関して少しだけお話しをさせて頂こうかと思います。配列に関しては論理配列、物理配列という概念がありますが、しばらくは「論理配列」に関して。


ホームポジションに指を置くと、左手の小指の上段は「Q」の文字になるかと思います。その「Q」から右にアルファベットを並べると「QWERTY」となります。これが今、まさにあなたが見ているキーボードの論理配列名となります。この「QWERTY配列」、さぞかし考え抜かれた配列でなんだろうなぁと思う方もいらっしゃるかもしれません。その通り。考え抜かれた配列です。ただし、「打ち難さを追求した」という少しぶっとんだ方向ですが。


 なぜそんなことに…といったことはまた次回。では。

まず初回の掴みから謎。何故オレはこんな書き出しを選んだのか。ここは職場だぞ。しかも社内報が掲示されるのはサービス業の最前線だぞ。

「キーボード、打ってますか?」

なんて聞かれたら「うるせぇこっちはPOSのキーボード乱打してんだよ!!!!」って怒られそうなヤツである。本当に社内報として掲示されなくて良かったこのコラム。ちなみにここからQWERTYに関して盛大な間違いをしながらこのコラムは展開されていきます。QWERTY配列は決して「打ち難さ」だけを追求して行き着いた配列ではありません。あぁ、恥ずかしい。真実はこの本に書いてありました。


キーボード配列QWERTYの謎

キーボード配列QWERTYの謎


第2回:キーボード配列のお話②

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おはようございます。今日もキーボード、撫でてますか?


 前回は「QWERTY配列」という現在もっとも採用されている配列のお話しをさせて頂きました。皆さまはあまりお目にかかる機会はないと思いますが、もうひとつ、「少しだけ有名な」配列が存在します。それが、「Dvorak配列」です。英字配列としてぶっ飛んだ打ち難さのQWERTY配列、効率悪いでしょ?もっとちゃんとした配列作ろうよ?ね?という訳で生まれたのがDvorak配列です。英字を打つのに適した配列と言われ、歴史の勝者となるべき配列でした。しかしこれはまた別コーナーを貰えたらお話しをしようと思いますが、ショートカットキー、QWERTY配列の圧倒的シェア等を理由にスタンダードになることなく、一部の効率厨の心の片隅でいつか日が当たるのを待つだけの存在となってしまいました。QWERTYDvorakの競争に関しては複雑系経済学や収穫逓増といった分野で論文も書かれているそうです。もし万が一、億が一、興味が沸いてしまったら探してみてはいかがでしょうか。時間の貴重さに気づけるかもしれません。


 ではまた。


この文章を公開したことで僕は「後悔とは何なのか」という自分の中の概念を更改致しました。本当に公開されなくて良かった。紅海に沈められれば良かったのに。しかしさぁ、サービス業の最前線に掲示される社内報に「複雑系経済学」とか「収穫逓増」とか書くかね普通。読み手のことを全く考えずに自己満足に浸りきっておるわ。挙句「時間の貴重さに気付けるかもしれません」じゃねぇよ!もうホント恥ずかしいわ!!!


第3回:キーボード配列のお話③

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 おはようございます。今日もキーボード、叩いてますか?


 先月のお話しに引き続き、今回もキーボード配列に関してお話しをさせて頂こうかと思います。前回は「QWERTY配列は考え抜かれた打ち難い配列だ!」というお話でしたが、なぜそんな打ち難い配列が生まれたのか。といった所をお話しさせて頂こうかと思います。


 この配列が採用された入力デバイスは、最古のものだと「タイプライター」となります。ルパン三世のテロップで有名なアレです。当時のタイプライターは、押されたボタンに対応したハンコのようなものを紙面に圧着させ、文字を印字する…という手法だったんですね。しかし、これだけの文字数があると、そのハンコの数も半端じゃありません。そしてそれを紙面に圧着させるためにハンコのついたアームが右から左から上から下から飛び出て我先にと紙面に殺到する訳です。そうなると、アームとアームが接触、スタックして壊れてしまいます。そう。だから「早く打鍵されて追いつかないなら、早く打鍵されないシステムにしてしまえばいい」なんて考えた、素晴らしい頭脳を無駄遣いした名もなき天才によって生まれたのです。


 世界で今まで、いったいどれだけの文字がQWERTY配列のキーボードから生まれたのでしょうか。世界で今まで、いったいどれだけの人間のどれだけの時間がQWERTY配列のせいで無駄に失われたのでしょうか。どんな気持ちなんでしょうか。真顔で本人に聞いてみたいと思いました。ただし、このQWERTY配列に関しては諸説あり、最近ではこの説デマっぽい!なんて言われてたりします。どちらでも良いです。僕は「大文字のA」が打ち難いです。ではまた。

第三回目には「おまえらここまで読んだんだから気になるだろ?読みたいだろ?」という書き手の驕り昂りが随所に見られ、部下にこのような書類を提出されたのならば「親の前で五回音読して噛んだ数だけ頭を地面に打ち付けろ」と、怒るレベル。そして第3回でQWERTYのデマに気付いたらしい過去のオレ。自分の間違いをサラリと「デマかもしれませんて『最近』言われてるみたいです」と誤魔化している。こいつ豆腐の角に頭ぶつけて変な気分になれ。

第4回以降に関して

 第3回まで過去の自分の文章をレビューしたが、精神的なダメージがやや大きい。全5回の構成になっていたのだが、このまま第5回までレビューするとおそらく再起不能になるので、ちょっと間を置くことにする。なんだろうな、この昔の文集を見つけて読んでしまい、枕に頭をうずめて足をバタバタさせるこの感じ。懐かしいわ…。


キーボード配列QWERTYの謎

キーボード配列QWERTYの謎